七五三は、日本の伝統的な行事で、3歳、5歳、そして7歳になる子供を祝うものです。
子供が健やかに成長することを願って古くから行わている伝統的な行事であり、子供の成長を祝う節目にもなります。
ただ、長時間慣れない服装で行うものなので、子供が疲れやすくなることも。
スムーズに進められるように準備や当日の持ち物をきちんと確認しておきましょう。
こちらでは家族全員にとって大切な記念日となるよう、必要なものやあると便利なグッズ、準備のスケジュールなどを解説していきます。
七五三の参拝のマナーは知っておくべき!服装やのし袋のあれこれ
目次
1. 七五三当日の流れの紹介
2.七五三当日に必要なものリスト
3.あると便利なものリスト
4.フォトスタジオに着物を持参する場合に必要なもの
5.七五三準備のスケジュールを紹介
6.まとめ
七五三の当日は、まずヘアメイクや着付けをします。そこから場所を移して記念撮影をしてから、お宮参り、親族での食事会をするのが一般的な流れです。
近頃は、スケジュールの関係や、子供の負担を考慮してお宮参りと別日に写真撮影を行う家庭も少なくありません。
お宮参りはお賽銭を入れるだけでももちろん構いませんが、せっかくの機会だからと本格的なご祈祷を受けるご家庭も多くなっています。
お宮参りは、親子共に正装で行います。
一生の記念として残るイベントなので、フォトスタジオでの撮影や出張撮影を依頼してみましょう。
お宮参りや記念撮影をしたあとは、家族で食事会をするのが基本的な一日の流れです。
七五三の当日は、スムーズに行事を進めて子供の負担をできるだけ軽くしたいもの。
そのために、当日までに用意しておきたい持ち物や、あると便利な持ち物などを知っておくのが大切です。
それでは、当日どのような持ち物が必要なのかお伝えしていきます。
神社でご祈祷をしてもらう際には、そのお礼として初穂料を納めます。「初穂」とは、その年に初めて収穫されたお米を意味し、これを神様にお供えしていたことが初穂料の由来です。
一般的な初穂料の相場は5000~1万円前後ですが、神社によって相場が異なることもありますので、事前に金額を確認しておきましょう。
初穂料は紅白・蝶結びの水引がついたのし袋にお金を包みます。のし袋の上部に「御初穂料」、下部に子供の名前を書いてふりがなを振って渡すのが一般的です。
せっかくの機会だからと子供に着物を着せる場合、コーディネートとして足元は草履になります。
普段の生活では履いていない草履を長時間履かせていると、足が疲れやすく、鼻緒の部分が擦れて傷ができてしまう原因にも。
洋装を選んだ場合でも、普段よりもおしゃれな靴や新調したものになる事が多いので、靴擦れができたり、足が痛くなりそれが原因で機嫌が悪くなってしまうことも考えられます。
お参りや写真撮影以外は楽に過ごせるように、普段履き慣れている靴と靴下を持参するのがおすすめです。
長時間、慣れない服装で過ごすことは、七五三の年齢の子供には大きな負担になってしまいます。
疲れや眠気からグズッてしまったり、機嫌が悪くなってしまうことも。
親からしても、せっかくの晴れ着を食事会で汚されてしまっては後処理が大変になってしまいます。
ママやパパにとっても、普段とは違う特別な日なので、緊張している上、さらに「汚してしまうかも」という心配要素を追加しないためにも、普段着の着替えを持っていくようにしましょう。
着替えがあれば、子供の負担も軽減されて、ママやパパも安心して食事を楽しむことができます。
小さな子供は思わぬ動きをしたり、激しい動きをしてしまうこともよくあることです。
そんな時には、せっかくセットした衣装が着崩れたり、綺麗だったヘアセットが乱れたりすることも。
お参りの最中に崩れた場合には、素人で対処することは困難ですが、着崩れはタオルを帯の間に挟むことで、ある程度防げます。
ヘアセットが乱れたときもヘアピンで多少対処することができます。いざというときのために、持ち歩いておいた方が安心ですよ。
七五三の時期の11月中旬は、冷え込む日も多くなってきます。正装をしている時の子供の衣装はあまり防寒の役割を果たせていない為、気温の変化や天候に対応できるようブランケットやストールのような寒さ対策グッズを持参しておくことをおすすめします。
天気予報を確認し、厳しい寒さが予想される場合には保温性の高い下着や厚手のレギンスを着せておくのがおすすめ。また、使い捨てカイロで冷えやすい箇所を温めるのも効果的です。
スタジオ撮影や出張撮影はプロにお願いしていても、それ以外にも自分たちで撮影をするご家庭が大半です。
お参りの様子や、食事会を自分たちで撮影したい場合にはスマホ以外にもカメラ三脚などを持っていくことをおすすめします。
前日までにバッテリーの容量と予備バッテリーやメモリーカードのご準備も忘れずに。
当日の急な天候の変化で慌てない為にも、雨でも対応できるよう、レインコートや折り畳み傘などの雨具を、前日までに準備することで気持ちに余裕が生まれます。
その時の準備には、クリップや選択ばさみを追加しておきましょう。急な雨でも着物の袖や裾を留めておくことができ、濡れた地面に衣装がつくことを防げます。
拘束時間が長く、慣れない行事が続く七五三では、子供の機嫌をとるアイテムとしてお気に入りの飲み物やおやつを用意しておきましょう。
その時注意したいのが、衣装を汚してしまう可能性です。
飲み物はこぼすリスクを少なくするためにストロー付きのもの、おやつは一口
サイズのものをチョイスすることがおすすめ。
必須アイテムというわけではありませんが、、七五三当日に持参すると便利なものがいくつかあります。
こちらではそんなプラスワンアイテムとその理由をご紹介していきます。
汚れてしまったお洋服や靴下、履き替えた草履などを入れておくのに、ビニール袋があれば便利です。
重さもなく、かさばらないので、鞄やポーチの隙間に入れておくことをおすすめします。
普段から持ち歩いているママやパパが多いウェットティッシュも念のためリストに追加しておきましょう。おやつを食べたり、あちこち触ったりした後に手の汚れなどを拭き取るのに役立ちますよね。
着物やせっかくのおしゃれ着を汚さないように、前かけやエプロンのようなものがあるとよいですよね。大きめのタオルやハンカチを用意し、エプロンのように使うことも◎。飲み物にストローが付いていない場合に備えて、家からストローを持っていくと安心です。
今までにご紹介した色々なものを入れる為に、大きめのバッグを用意しておきましょう。寒さ対策グッズやおやつの他に、ご祈祷でもらった記念品や撮影機材なども入れることができて便利です。実用性の高いトートバッグやリュックがおすすめ。グズッたり眠たくなってしまった子供を抱っこしたり、交通量の多い危ない場所では、手をつなげます。
代々受け継がれている着物や、こだわりのお着物で記念写真撮影をしたいと方も少なくありません。その場合は、着付けに必要なものや、小物一式をフォトスタジオに持参することになります。ここでは、年齢や性別に分けて、フォトスタジオに持っていくアイテムを紹介します。忘れ物がないように、以下のリストを見ながら準備をしましょう。
3歳の女の子は「被布」と呼ばれるベストのような上着を着用することが一般的です。子供のもつあどけなさが引き立つ、かわいらしいスタイルです。着物と長襦袢はしつけ糸を取って、事前に肩上げをしておきましょう。
【必要な持ち物】
・着物
・被布
・腰ひも(4本~5本)
・長襦袢
・足袋
・ぞうり
【便利な持ち物】
・伊達衿、伊達衿止めピン
・肌襦袢
・きんちゃく
・へこ帯
こちらは大人の女性と同様に、着物に帯を締めるスタイルです。「はこせこ」や「扇子」といった七五三の女の子特有の小物を持たせることが一般的です。
【必要な持ち物】
・着物
・長襦袢
・帯
・帯揚げ
・帯締め
・腰ひも(作り帯なら4本~5本、手結び帯なら6本~7本)
・しごき
・はこせこ・びらかん
・肌襦袢
・バッグ
・扇子
・薄手のタオル(2枚~3枚)
・ぞうり
【便利な持ち物】
・帯板、帯まくら
・伊達衿、伊達衿止めピン
男の子の七五三は5歳だけというイメージを持つ方も多いのではないでしょうか。実は七五三のお祝いをする年齢は地域によって異なっています。3歳と5歳で2回する地域や、3回祝う場所もあるようです。
傾向としては、東京都・神奈川県をはじめとする関東地区では「5歳だけ」、関西地区では「3歳と5歳で2回する」ことが多いようです。
熊本県の一部の地域では、数え年で4歳になる頃に「紐解(ひもとき)」と呼ばれる行事があります。ですので、男の子は数え年で3歳・4歳・5歳の計3回お祝いをすることが一般的とされています。
鹿児島県では、数え年で7歳になった子供は1月7日の「七草祝」に着物で神社にお参りをし、7軒の家をまわって七草粥をもらうという風習があります。これを七五三と一緒にするため、鹿児島県では男の子も7歳でお祝いすることがあるようです。
様々な地域の色々な風習をご紹介しましたが、「必ずこの年齢でお祝いしなければいけない」という明確な決まりはないので、地域の習わしやご家庭の状況に合わせて柔軟に考えてみましょう。
【必要な持ち物】
・羽織
・着物
・袴
・長襦袢
・肌着
・羽織ひも
・角帯
・腰ひも
・懐剣
・白扇
・足袋
・草履
【便利な持ち物】
・靴
・靴下
・絆創膏
・着替え
・ハンカチやタオル
・洗濯ばさみ
・クリップ
・ストロー
・ウエットティシュ
・ビニール袋
・暇つぶし用グッズ
男の子の七五三!袴の流行りや相場まで大公開
七五三の日程を決める
7歳の七五三を迎えるタイミングを迷っている方もいるのではないでしょうか。数え年でするか、満年齢でするかによって、七五三を祝うタイミングは変わってきます。数え年では、幼稚園の年長で、満年齢では小学1年生になります。年長は就学前の5歳~6歳、小学1年生は6歳~7歳です。 【数え年(就学前の5歳~6歳)がおすすめな場合】 【満年齢(小学1年生は6歳~7歳)がおすすめな場合】 【迷ったときは?】 それではここからは、7歳の七五三の準備やスケジュールについて紹介していきます。ご家族にとってベストなタイミングを見極める参考にしてくださいね。 7歳の七五三をするタイミングを決めた後は、お参りの日程やフォトスタジオへ行く日などを決める段階に進みましょう。あらかじめ段取りを決めて準備をしておけば、うっかりミスを防止できます。参拝先や衣装の決め方、フォトスタジオを予約する時期などの目安をお伝えします。 もともと七五三の日にちは、11月15日とされていました。しかし最近では、10月中旬から11月下旬まで、都合の良い日程を選ぶご家庭が多くなってきました。特に、ご両親や義両親を呼ぶ場合には、早めに日程を調節しておくとよいでしょう。 当日に全ての行事をする場合の大まかな流れは 1.着付け 慣れない服装で過ごすと1日が長く感じるので、着物に慣れていないお子様は疲れてしまうことが多いです。冒頭でもお伝えしましたが、最近では、写真撮影は別日にするご家族も増えてきています。 子供の普段とは違う晴れの姿、きちんと写真に残しておきたいもの。写真館やスタジオは事前に予約を取るようにしましょう。特に11月15日付近の土日は予約が取りづらくなっています。 七五三の本来の意味は通過儀礼です。ただ、せっかくの機会なので、お子様を含めたご家族共に和装でのお詣りがおすすめです。 ◆購入の場合◆ ◆レンタルの場合◆ ・参拝に着ていくことはできるか? を確認しましょう。 ◆パパ・ママの着物を使う場合◆ ・シミ、シワ、変色などがないか 必要に応じてクリーニングや肩揚げをしてから当日に臨みましょう。 当日、着付けやメイクをしてもらう場所を決めましょう。フォトスタジオでできるとスムーズですが、美容院などでも行っていますので、こちらも事前に調べておくことが大切です。 七五三のご祈祷を受けた後は、食事会を設けることが多いです。 参拝や祈祷をする場合には、子どもが成長する地域の神社で参拝をすることが多いのですが、最近では、人気の神社でご祈祷を受けたいという人も少なくありません。
着物をレンタルする場合は、当日いきなりその場で決めるより、事前に試着をしておくことがおすすめです。 フォトスタジオの場合は、小物のレンタルやお宮参りの際にリース品に含まれているかどかなど、事前にチェックしておきましょう。 ここまではここまでは、七五三に必要なものリストと準備のスケジュールをご紹介しました。七五三は日本の伝統行事であり、大切なお子様の成長を祝う大切なイベントです。準備はできるかぎり早く始めて、衣装の選び方や当日のマナーについても心構えをしておくことが大切です。家族揃って楽しい思い出を作るために、ぜひ準備をしっかりとして、特別な日をお祝いしてください。
昔は年長時に7歳の七五三をするのが主流でしたが、現在は翌年の小学1年生のときにお祝いするご家庭も増えてきています。
判断をするのに必要な条件や、ご家庭の状況など、よくあるケースを下記ご紹介しますので参考にしてみてください。
・あどけなさを残した写真を残したい時
・入学記念写真と時期をずらしたい時
・ごきょうだいと同じタイミングで写真を撮りたい時
・落ち着いた大人の雰囲気の写真を残したい時
七五三を年長で祝うか小学1年生で祝うかの見極めポイントとして、歯の生え変わりの時期があります。個人差はあるものの、多くのお子さまは6歳前後で上や下の前歯が永久歯に生え変わります。記念写真撮影時に前歯がない状態で写ってしまう可能性も十分に考えられます。
前歯などが生え変わっていないのであれば年長に、すでに抜けているようであれば小学1年生まで待ってお祝いするのが良いかもしれません。
七五三準備のスケジュールを紹介
2~3か月前に準備すること
七五三の日程を決める
当日にどんなことをするのか決める
2.写真撮影
3.ご祈祷
4.食事会
という流れが一般的です。
素敵な思い出の日になるよう、事前にどのような日程にするのか、家族で事前に話し合っておきましょう。写真館/カメラマンの予約
七五三に同行して写真撮影をするのか、フォトスタジオで撮影をするかなど、自分のお子様にはどのようなシチュエーションが合っているのか、金額やこだわり、家族の意見なども参考に決めていきましょう。衣装の準備
和装をする場合、まずレンタルにするのか、購入するのかを決める必要があります。お子様の年齢や地域によって、お召しになる着物が変わります。後々後悔しないように、事前にご両親などに、しっかりと確認することが大切です。
購入をお考えなら2,3ヶ月といわず、半年前から動き始めるのがおすすめです。
というのも、男の子の紋付袴の場合、購入した着物に家の家紋を入れる「紋入れ」の時間が必要になるからです。
また、七五三着物の多くは仕立上がりの着物ですが、もし選んだもののお仕立てをする場合は、さらにお仕立ての時間が必要になります。
購入を検討しているなら、早めに近くの呉服屋さんに相談しにいってみてください。
事前に、お子様やご家族とどのような色がいいか聞いてみるのも忘れずに。
衣装をレンタルする場合には、七五三の衣装を取り扱っているお店を探しましょう。撮影を別日にする日程で予定を組んでいる場合には
・着付けはしてもらえるか?
パパ・ママが着た着物を活用する場合には、事前に着物の状態をチェックしておくことが大切です。
・肩揚げ(腕の長さに縫い上げること)がしてあるか
・お道具(腰ひもなどの着付け小物も含め)が揃っているか
※洋服のクリーニングと違って、着物のクリーニングは数ヶ月かかることもあります。クリーニングが必要なときは、できるだけ早めに出すようにしましょう。もし、自分で判断がつかないときは、近くの呉服屋さんに相談してみるのも◎。
事前に、近くの呉服屋さんが着物をチェックしてくれるサービスがあるかも確認しておきましょう。
着付け・メイクの予約
また、お子様だけはなくママのヘアメイクも依頼する場合には、そちらの予約も忘れずに。
食事会の予約
日程を相談するときは、ご両親・義両親も招待するのかどうかを決めておきましょう。
招待する場合には、レストランの候補などをあらかじめ考えてから相談すると、よりスムーズに話が進みます。
まだ小さいごきょうだいがいる場合は、個室があるレストランを選ぶのがおすすめです。
食事会をお家でされる場合、慣れない行事でへとへとになって帰ってきてから準備を始めることになるので、事前に仕出し料理などの手配をしておくことがおすすめです。
神社の参拝・ご祈祷の予約
地域の神社でも人気の神社でも、七五三をお祝いする際にはどちらでも問題ありません。
当日でも参拝可能な神社もありますが、予約制の神社も多いので、参拝する神社が決まったら事前に予約が必要かどうか調べておきましょう。
1か月前に準備すること
衣装の試着
写真で見ていた時と色合いやイメージが違うなど、ただでさえ時間のない当日に思わぬトラブルが発生することも考えられます。
大切な思い出になるよう、最高の一枚を事前に選んでおきましょう。
小物の準備
まとめ