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七五三の参拝のマナーは知っておくべき!服装やのし袋のあれこれ

お子さまの健やかな成長への感謝と、これからの健康と長寿を祈るための「七五三」。家族揃って神社を参拝する当日は、お子さま・ご家族ともに一生の想い出となることでしょう。

 

しかし、七五三を迎えるにあたって服装やマナーはどうすればいいか、分からない方もいるはずです。お子さまと美しい思い出をつくるためにも、参拝の手順はよく理解しておきたいですよね。そこで本記事では、七五三の参拝マナーや流れについて詳しく解説します。

 

七五三を写真だけでもOK?

近年では七五三で神社に参拝せず、写真撮影だけ行うご家族も増えています。七五三だからといって、「必ず神社に参拝しないといけない」ということはありません。七五三の祝い方や過ごし方は千差万別なので、ご家庭の風習やスケジュールに応じて、適切な方法を選びましょう。

 

七五三のお子さまの表情は、その瞬間にしか存在しません。そのため、写真だけはぜひとも撮っておきたいところではないでしょうか。七五三は11月前後に行いますが、それより以前の春や夏でも写真撮影はできます。まずは写真撮影だけ行っておいて、参拝のことはあとで検討するというのもひとつの方法です。

 

 

七五三のお参りする際の決まりはある?

七五三のお参りは神社で行うため、七五三のマナーや決まりは、神社にお参りする際の一般的なものと同じです。主に以下の4つの手順を意識すると、美しい参拝になるでしょう。
 

  1. 1.神社に到着したら鳥居の前で一礼する
  2. 2.参道は真ん中を歩かないようにする
  3. 3.手水舎で手と口を清めてから進む
  4. 4.神前では「二礼二拍手一礼」を心掛ける

 

神社の鳥居をくぐる前に一礼しましょう。参道の中央は神様の通り道とされているので、そこは避けて歩くのがマナーです。参拝前に身を清めるための「手水舎(てみずや)」では、左右の手と口をすすぎます。神前では2回お辞儀をして2回拍手し、最後に1回お辞儀するという流れを意識しましょう。

 

七五三のお参りの時期

七五三の日程は毎年11月15日と決まっています。その由来には諸説ありますが、徳川綱吉が病気がちな息子の健康を祈願した日や、豊作を感謝するための収穫祭と同時に祝ったことなどが考えられています。

 

ただし、現在では10月~12月の幅広い日程で、七五三の参拝が行われるようになりました。11月15日前後は非常に混雑することが予想されるため、日程をずらすほうがスムーズに参拝できるでしょう。そのため、日程にこだわりがないのであれば、スケジュールが合う時期を選ぶのがおすすめです。

 

七五三のお参りはどこに行くのが正解?

七五三のお参りは、神社もしくはお寺で行います。参拝場所として、地域の有名な神社仏閣が思い浮かぶかもしれませんが、あまり遠いところに行くとお子さまが疲れてしまいます。

 

自宅から近い神社仏閣を選ぶと、着物や袴などの慣れない衣装を着用したお子さまの負担が減るでしょう。ただし、祭られている神様や仏様によって、参拝や祈祷の方法・マナーが異なることがあるため、事前に確認しておくことが大切です。

 

また、「お宮参り」をした場所もおすすめです。境内の様子や参拝マナーが分かっているため、お子さまも安心してお参りができるかもしれません。

 

お寺と神社の違いは?

お寺と神社のどちらに参拝する場合も、お子さまの健康に対する感謝・祈願を行うという点では同じです。しかし、細かなマナーに違いがあるため、両者の違いを確認しておきましょう。神社のお参り方法は以下のとおりです。

 

  1. 1.鳥居の前で一礼して境内へ入る
  2. 2.手水舎で手と口を清める
  3. 3.本殿前で会釈して賽銭を入れる
  4. 4.二礼二拍手一礼でお参りする
  5. 5.境内を出るときに一礼する

 

基本的には前述した通りで、参道を歩く位置や二礼二拍手一礼に注意が必要です。なお、神社によって拍手の数などの作法が異なる場合もあるため、あらかじめ確認しておきましょう。お寺のお参り方法は以下のとおりです。

 

  1. 1.正門で一礼・合掌して境内へ入る
  2. 2.手水舎で手と口を清める
  3. 3.本堂で賽銭を入れて合掌・祈願する

 

正門の足元に敷居がある場合は、境内へ入るときに敷居を踏まないことが大切です。また、お寺では合掌でのお参りが作法となっており、神社と違って手を叩くのはマナー違反となるのでご注意ください。

 

神社を訪れてからの流れとは

七五三の基本的な流れは前述したとおりです。本章では、七五三の参拝を神社で行う場合の、詳しい流れを見ていきましょう。

 

まずは、神社の入り口である「鳥居」をくぐります。鳥居は神社の内と外を分ける境界であり、神社の神聖さを象徴するものです。鳥居の内側は「ご神域」であるため、鳥居をくぐる前に身なりを整えて一礼することが大切です。その後は参道の中央以外を歩いて進みます。

 

社殿に向かう前に「手水舎」で心身を清めることが大切です。まずは右手で柄杓に水をくんで左手にかけ、続いてその逆を行います。再び右手に持ち替えて、左手に水を貯めたあと、その水で口をすすぎましょう。再度左手を洗ったあとは、柄杓を立てて柄の部分を水で流します。

 

神前では「二礼二拍手一礼」の作法が大切です。まずは2回深くお辞儀をして、胸の高さで2回拍手(かしわで)を打ちます。そのあとで両手をしっかり合わせて、お子さまの健康への感謝・祈願を行いましょう。最後に深くお辞儀をして参拝を終えます。

 

お賽銭と初穂料の違い

神社でご祈祷を受ける際は、「初穂料」を納める必要があります。神社に納めるというと「お賽銭」を思い浮かべるかもしれませんが、両者には明確な違いがあります。

 

お賽銭とは、神社で参拝・お参りする際に、賽銭箱に投入するものです。神様・仏様からの恩恵に対して、お供えをして感謝していたことが由来です。

 

一方で初穂料は、おめでたい場面で神主からご祈祷を受けるときに納めます。神様への捧げものという意味があり、七五三のご祈祷を受ける際にも必要です。

 

七五三の初穂料の相場

七五三の初穂料の金額は、一般的には5,000円から1万円前後が相場だと考えられています。神社によっては「お気持ち程度の金額」としている場合もありますが、5,000円前後を収めておくと無難でしょう。

 

ご祈祷のあとで縁起物などをいただく場合、複数名のご祈祷を受ける場合などは、1万円以上の初穂料を納めるといいでしょう。また、神社によっては初穂料の金額が決まっていることもあるため、事前に確認しておくことが大切です。

 

七五三の祈祷とは何をするもの?

七五三のご祈祷を受ける場合は、社殿の中に入ってから、以下の流れで進めましょう。

 

  1. 1.社務所・授与所に初穂料を提出する
  2. 2.社殿の中でご祈祷を受ける
  3. 3.神主(かんぬし)が「祝詞(のりと)」をあげる
  4. 4.「玉串(たまぐし)」を奉納する
  5. 5.神主に一礼してご祈祷が終了する

 

なお、ご祈祷中はお子さまがメインなので、前列にお子さま・後列にご家族が座ります。神主が祝詞をあげているときは、ご家族も一緒にお子さまの健康と成長を祈ることが大切です。

 

のし袋の選び方

初穂料は「のし袋」を使用するのが一般的です。のし袋は、水引が「紅白蝶結び」のものが、七五三では好ましいと考えられています。なぜなら、蝶結びは何度でも結び直せることから、「良いことを祝う」ときに向いているからです。

 

なお、紅白の水引が印刷された白封筒や無地の白封筒を使用しても、構わないと考えられています。神社によっては、白封筒が指定されていることもあるので、その場合は郵便番号を書く欄がないものを選びましょう。

 

七五三ののし袋の書き方

のし袋はマジックやボールペンではなく、筆ペンもしくは毛筆で書くのがマナーです。水引の上に「初穂料」もしくは「御初穂料」と記載して、その下にご祈祷を受けるお子さまの氏名を書きます。誤ってご両親の名前を書いてしまわないようにご注意ください。ちなみに、ご兄弟・ご姉妹で揃ってご祈祷を受ける場合は、連名で書きましょう。

 

のし袋の中袋の表には、初穂料の金額を書きます。伝統的には「金 壱萬円」「金 伍仟円」のように「大字(だいじ)」を使いますが、「金 一万円」「金 五千円」のように通常の感じを使っても問題ありません。のし袋の裏面には、お子さまの住所・氏名・郵便番号を記載して完成です。

 

七五三の祈祷!申し込み方法はどうする?

 

ご祈祷の申し込みを行う際は、境内にある「ご祈祷申込書」に、住所・氏名などの必要事項を記載したうえで、前述した初穂料を添えて「祈祷受付所」に出しましょう。ただし、祈祷の受付時間は午前9時から午後5時ごろまでになっているため、早めに申し込んでおくことが大切です。

 

準備が整ったら、「巫女(みこ)」が拝殿に案内してくれるので、用意された椅子に腰掛けてご祈祷が始まるまで待機します。祈祷は基本的に以下のような手順で行われます。

 

七五三の年齢は数え歳?満年齢?

七五三を祝う年齢は、「数え歳」と「満年齢」のどちらで数えても問題ありません。ちなみに数え年は、生まれた年を1歳とする歴史的な数え方です。満年齢は0歳から数えるもので、私たちが日常的に使っているのは満年齢です。

 

もともと七五三は数え年の3歳・5歳・7歳に行われていましたが、現在では満年齢で行う人が増えています。ご家族やご親類の方が伝統を重視するのでなければ、満年齢で行うことをおすすめします。

 

早生まれの場合はどうする?

「早生まれ」とは、1月1日から4月1日に生まれた人のことを指します。学校では同年生より1年上になるため、早生まれのお子さまが満年齢で七五三を行うと、同級生と同じ時期に七五三を祝えない可能性があります。

 

そのため、7歳の七五三は数え年で行うというご家庭が多いようです。しかし、3歳の七五三を数え年で行うと、満年齢2歳なのでお子さまの負担が大きいかもしれません。早生まれの場合はお子さまの様子を見極めたうえで、満年齢・数え年のどちらを選ぶか検討するといいでしょう。

 

七五三の服装とは?3歳・5歳・7歳それぞれ解説

七五三の参拝マナーを考えるときに気になるのが、その「服装」なのではないでしょうか。七五三というと「和装」をイメージするかもしれませんが、近年では洋装を選ぶ方も増えています。ただし伝統的な行事なので、あくまでフォーマルな服装を意識することが大切です。年齢・性別ごとの適切な服装を見ていきましょう。

 

  • ・3歳女の子
  • ・5歳男の子
  • ・7歳女の子
  • ・パパ
  • ・ママ

 

3歳女の子

3歳の女の子は、2歳~4歳のお子さま用の着物である「三つ身」の着物が一般的です。なお、着物というとお腹の部分に帯を締める「帯付き」をイメージするかもしれませんが、3歳のお子さまが帯付きを着用するのは大変です。そのため現在では、三つ身の上に「被布(ひふ)」を身につけるのが一般的になっています。

 

5歳男の子

5歳の男の子には、凛々しさが際立つ「羽織袴」が一般的です。着物・羽織・袴の3点セットとなっており、懐剣や扇子などの小物も組み合わせるといいでしょう。着物の柄は、兜・鷹・虎・龍などの勇ましいデザインが主流で、色は黒・紺・青などが人気です。なお、羽織袴は紋付でなくても問題ありません。

 

7歳女の子

7歳の女の子の七五三には「四つ身」が一般的です。7歳の七五三の由来が「帯解き(おびとき)」だと言われるように、この年頃になると帯をきちんと締めて、大人と同じように帯付きの着物を着用できるようになります。なお、7歳の女の子は洋装を希望することも多いでしょう。この場合はプリンセスのような、ふわふわしたドレスがおすすめです。

 

パパ

七五三のご両親の衣装は、お子さまより格下のものを選ぶことが大切です。七五三の主役はお子さまなので、あまり目立ちすぎない衣装を選びます。お子さまが着物の場合は、パパは着物でもスーツでも大丈夫ですが、お子さまが洋装であればパパもスーツを着ましょう。

 

和装の場合は、紋なしの羽織袴などお子さまより格を下げたものを着用します。色はグレー・紺・黒など、落ち着いたダーク系が無難です。洋装の場合はダーク系のスーツが基本で、シャツやネクタイの色・柄を少し華やかにするとアクセントになります。髭は剃る・整えるなど、清潔感を出すことも大切です。

 

ママ

パパの場合と同じく、お子さまが洋装の場合はママも洋装にしましょう。お子さまが洋装・ママが和装という組み合わせでは、ママのほうが目立ってしまいます。

 

和装の場合は、訪問着・色無地・付け下げが基本で、色合いや柄が落ち着いたデザインが無難です。洋装の場合も控え目で、なおかつ上品な印象を与える衣装を選びましょう。白・グレー・ベージュなど、適度な色合いのものがおすすめです。

 

なお和装は動きにくいので、お子さまのお世話をしながらお参りするのが大変かもしれません。動きやすさ・疲れにくさを重視するのであれば、洋装を選ぶほうが良いでしょう。

 

七五三のマナーをチェックして楽しい写真を残そう

七五三はお子さまの大切な記念行事なので、適切なマナー・衣装で参拝することが大切です。神社やお寺ならではの作法を意識して、お子さまと一緒に素晴らしい想い出をつくりましょう。七五三の想い出を残すためには、「写真撮影」もおすすめです。

 

「スタジオコフレ」は、七五三の魅力的な家族写真が撮影できるフォトスタジオです。和装・洋装の多様な衣装もレンタルでき、プロのカメラマンが手持ちカメラでベストな瞬間を写します。七五三の衣装や写真撮影でお悩みの方は、この機会にぜひご相談ください。