「お宮参り」は、お子さまの誕生に感謝するための伝統行事です。生後1か月の赤ちゃんと一緒に神社を参拝するということもあり、当日は赤ちゃんの授乳やおむつ替えなど必要なものがあります。
そこで本記事では、お宮参りの赤ちゃんに必須の持ち物や、大切な準備について詳しく解説します。七五三の準備についてお悩みの方は、ぜひ参考にしてみてください。
「お宮参り」とは、生後30日前後の赤ちゃんと一緒に、神社にお参りする儀式のことです。
生まれた土地の守護神「産土神(うぶすながみ)」に赤ちゃんの誕生を報告し、今後の健やかな成長を願うことが目的です。
近年では生後1か月から、お出かけしやすくなる3か月ごろまでにお詣りに行かれる方も多くいらっしゃいます。
ちなみに、お宮参りの起源は「産土詣(うぶすなもうで)」だと考えられています。産土詣は産後に神様に挨拶するためのもので、それが室町時代のあたりに「お宮参り」と呼ばれるようになりました。
お宮参りで用意すべき持ち物は、基本的には通常のお出かけ時に用意するものと同じです。例えば、替えのおむつやお尻拭き、粉ミルクや哺乳瓶などです。さらに、以下の2つのポイントも意識することが大切です。
赤ちゃんの通常の身のまわり品以外に、お宮参りならではの持ち物を忘れないようにしましょう。詳細は後述しますが、神社でご祈祷を受ける際の「初穂料」や、写真を撮るためのカメラなどは必須です。
また、万が一体調を崩したときのことも考えて、赤ちゃんの健康保険証を用意しておきましょう。
必要なものをすぐ出せるようにするために、荷物を用途別に分けておくことも大切です。例えば、初穂料やカメラなどすぐ出して使いたいものはバッグに入れて、赤ちゃんの通常の身の回り品は分けて入れておくなどです。
お宮参りの際の赤ちゃんの持ち物として、以下のものを用意しておきましょう。
赤ちゃんはよく汗をかくので、たとえ冬場であっても肌着などの着替えは複数用意しておきましょう。ミルクを戻してしまうなどで服が汚れることもあるため、多めに持っておくことが大切です。
赤ちゃんとの移動は身体に負担がかかるので、月齢に合うベビーカーや抱っこひもを用意するのがおすすめです。できればベビーカーを選ぶと、赤ちゃんが寝たときに寝かせておくことができ、荷物もかけられるので便利です。
赤ちゃんは汗をかきやすく、飲んだミルクを戻してしまうこともあります。お宮参りは時間がかかることもあるので、タオル・ハンカチ・ガーゼを複数用意しておきましょう。汚れものを片付けるための袋も用意しておくと、トラブルが発生したときも落ち着いて対処できます。
お宮参りでは赤ちゃんが慣れない場所に行き、待ち時間が長いこともあるため、赤ちゃんの機嫌が悪くなることもあるでしょう。しかし、ご祈祷中などは声を出してあやすことも難しくなります。
そこで役立つのが、赤ちゃんの気を引くことができる「おもちゃ」です。ただし、ほかの人の迷惑にならないような、大きな音が出ないものが好ましいです。
生後1か月前後の赤ちゃんはおむつ交換の頻度が高いので、おむつ・おしり拭き・ビニール袋といったお世話用品も必須です。不測の事態にも対応しやすいように、余分のセットを用意しておきましょう。
おむつ同様に授乳タイミングも頻繁に発生するので、ミルク用品も用意しておきましょう。母乳の場合は授乳用ケープや母乳パッドが必要です。粉ミルクの場合は、粉ミルク・哺乳瓶・魔法瓶が必要です。魔法瓶については、2本用意して熱湯と白湯に分けるのがおすすめです。
生後1か月の赤ちゃんは、自分で体温調整ができません。そのため、以下のように暑さ・寒さ対策のグッズも必須です。夏にお宮参りする場合は、日傘や扇子などを用意しておきましょう。冬の場合はブランケットや靴下・帽子などが必要です。
ご祈祷を受けるときに神社に納める「初穂料」も必須です。費用は神社によって異なりますが、5,000円~1万円前後が相場です。
また、初穂料は「のし袋」に包んで渡すことが基本なので、水引が紅白の蝶結びのものを選んで準備しておきましょう。
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お宮参りをする前に、以下の準備も行っておきましょう。
まずはお宮参りの参拝先を決定しましょう。赤ちゃんへの負担を考えると、自宅に近い神社を選ぶほうがいいでしょう。ゆかりのある神社を選ぶのもおすすめです。例えば初詣する神社や安産祈願をした神社であれば、勝手が分かっているため安心して参拝できます。お宮参りの選び方に決まりはないため、ご家族で話し合って決定しましょう。
お宮参りの日程は、男の子は生後31日目・32日目、女の子は生後32日目・33日目が目安と考えられています。ただしこの日程は必須のものではないため、赤ちゃんの体調を見ながら、都合が良いスケジュールを組みましょう。
真夏・真冬など気候が厳しい時期と重なってしまう場合は、気候が和らぐまで待っても構いません。
ご家族の服装をどんなものにするか、迷いますよね。
お宮参りの衣装は、一般的には以下のような衣装を選ぶといいでしょう。
和装:昔ながらの着せ方は白羽二重(しろはぶたえ)のうえにお祝い着(産着)を着せる、現在ではベビードレスのうえに着物を着せるのが一般的です。
洋装:ベビードレスのみ
暑い時期は肌着を着せたり、薄手のベビードレスを選んだりしましょう。寒い時期は、靴下や帽子を身につけることも大切です。
お祝い着は必要?
お祝い着(産着)はお詣りや撮影の際には必要なお着物です。
赤ちゃんがどうしても嫌がるとき以外は掛けてあげましょう。
スタジオコフレでは、撮影をされた方限定で産着レンタルを行っております。
お守り袋は必須な小物?
お守り袋や小物には赤ちゃんの成長を祈願するという意味が込められています。
ただ着物に付属している場合もありますが、必須ではありません。
小物をつける場合は、赤ちゃんを抱っこする方の背中側に結び付けるのが一般的です。
地域により結び方は異なりますが、一番簡単なのは、
着物の袖に腰ひもを通す⇒腰ひもに小物をぶら下げるようにつける。
のがテクニックがいらずすぐにできる方法です。
和装:控えめな色・柄の訪問着や色無地の着物
洋装:落ち着いた色味のワンピース
ブラックもしくはダーク調の落ち着いたスーツ
お宮参りのあとは、以下のようなポイントについても検討しておきましょう。
お宮参りはお子さまの記念行事なので、ぜひとも記念写真を撮影しておきたいところです。ただし、お宮参り当日に写真撮影を行うと赤ちゃんに負担がかかるので、あらかじめ「前撮り」しておくことをおすすめします。写真スタジオを利用すると、赤ちゃんの魅力的な写真を残せるでしょう。
お宮参りのあとは、ご家族やご親類と料亭などでお食事会を行うことが一般的です。しかし高額な費用がかかるため、宅配や出前などを利用して、ご自宅でお食事会を行うのもおすすめです。
出前や宅配ピザなどのほか、近年ではテイクアウトなどもさまざまな飲食店がやっているので、こちらも利用できます。
料亭などでお食事会を開く場合は、個室で座敷がある外食先を選ぶといいでしょう。個室であれば、赤ちゃんが泣いてしまってもあまり周囲を気にする必要がありません。
赤ちゃんはまだ座れないので、ごろごろ寝かせることができる座敷の個室が安心です。
お宮参りの赤ちゃんには、お世話用品や暑さ・寒さ対策グッズ、初穂料などさまざまなものが必要です。また参拝先を選んだり、お宮参りに適切な衣装を選んだりすることも大切です。お子さまとの一生の想い出を残すために、写真スタジオでの写真撮影も必要です。
写真スタジオ「スタジオコフレ」では、七五三の魅力的な写真を撮影することができます。豊富な衣装から赤ちゃん・ご家族の衣装を選び、プロのカメラマンによるベストな写真が残せます。お宮参りの準備や写真撮影でお悩みの方は、ぜひお気軽にご相談ください。