「千歳飴(ちとせあめ)」は、七五三のお祝いに欠かせないお菓子です。お子さまの健やかな成長を祝う七五三では、神社にお詣りしたあとに千歳飴を食べることが一般的です。
しかし、七五三の千歳飴の意味や由来について、よく分からないこともあるのではないでしょうか。千歳飴の背景について知ることで、お子さまとの七五三がより思い出深いものになるはずです。そこで本記事では、七五三の千歳飴について詳しく解説します。
七五三の千歳飴には、お子さまに対する「いつまでも健康で長生きしてほしい」という願いが込められています。つまり、七五三で千歳飴を食べることは、お子さまの健康や長寿につながると考えられているのです。
千歳飴の「千歳(ちとせ)」には、「長い年月」という意味があります。さらに、千歳飴の細長い形やどこまでも伸びる性質は、「長い」「長寿」という言葉を連想させます。これらのことから、七五三の千歳飴はお子さまの長寿・健康と結びつくようになったのです。
七五三の千歳飴の大切さが分かっても、「どこで手に入るか」が分からないという方もいらっしゃるでしょう。実は、千歳飴は神社で手に入ります。ここでは千歳飴を手に入れるポイントを解説します。
七五三の千歳飴は、時期によっては手に入りにくいことがあります。七五三は11月15日に行いますが、家族写真の撮影はその前に行うことが一般的です。
ところが、千歳飴は祈祷後に配られるため、その場合は千歳飴が入手しづらいのです。神社によっては、11月15日より前に販売されているところもあるため、事前に確認しておきましょう。
七五三の千歳飴は、神社にお詣りしたときに、祈祷の授与品としてもらえます。ただし、すべての神社で千歳飴が用意されているとは限らないので、事前に問い合わせておくと安心です。
また、千歳飴は神社によって種類が異なり、オリジナルの千歳飴を提供しているところもあります。そのほかのグッズやおもちゃがセットになっている神社もあるので、こうした神社ごとの違いも七五三の醍醐味だといえるでしょう。
これまでご紹介したように、七五三といえば千歳飴が基本です。しかし、お子さまの年齢によっては千歳飴が食べづらかったり、ほかのお菓子のほうが好みだったりすることもあるでしょう。七五三だからといって、必ずしも千歳飴を食べる必要はありません。
近年では、ケーキ・クッキーなどの洋菓子や、どら焼き・ラムネなどを食べるご家庭も増えています。動物の顔を模したかわいらしいマカロンなどもあるため、七五三にはお好みのお菓子を食べてみるのもおすすめです。
千歳飴の袋には、鶴・亀・松竹梅など「縁起が良い」とされるものが描かれています。前述したように、千歳飴にはお子さまの成長を記念し、末永い長寿と健康への願いが込められています。だからこそ、袋の絵柄も縁起の良さを象徴するものになっているのです。
なお、近年では伝統的な絵柄ではなく、キャラクターの絵やかわいらしいデザインが描かれた千歳飴も増えています。
七五三の千歳飴は、お子さまと一緒に食べるためのものです。食べ方については特に決まったものはないので、食べやすい大きさに切る・砕くなどして食べましょう。
なお、千歳飴を切ると「縁起が悪い」ような気がするかもしれませんが、加工しても問題ありません。むしろ、無理にそのまま食べようとすると、喉につかえるなどの恐れがあるので危険です。
また、千歳飴を食べきれない場合は残しても大丈夫です。もったいないと感じる場合は、アレンジして調味料や別のお菓子にも使えます。千歳飴は基本的に砂糖を固めて作られているので、溶かして砂糖の代わりとして活用できるのです。
七五三の千歳飴は、お子さまの長寿と健康を願うためのものです。神社にお詣りしたあとにもらえるので、ぜひお子さまと一緒にお楽しみください。
七五三といえば、千歳飴のほかに「家族写真」の撮影も人気です。スタジオコフレでは、七五三の家族写真の撮影プランを提供しています。豊富な衣装やスタジオセットを選んで魅力的な写真が撮れるので、この機会にぜひご相談ください。