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5月5日はこどもの日?端午の節句?

こいのぼりが目につくようになり、
もうすぐゴールデンウィークの時期です。

今年は暦の並びがよく、
5/2(月)と5/6(金)に休めれば
最大10連休という方もいらっしゃるようですね。

5月5日は何の日?

ゴールデンウィークの中の1日、
5月5日はこどもの日。
と同時に5月5日は男の子の節句、
端午の節句の日でもあります。

こどもの日は女の子の祝日でもあるのに
どうして男の子の節句?
そういえば3月3日の桃の節句は祝日じゃないなど
あらためて考えるとちょっと不思議です。

3月の桃の節句に続き
今回は端午の節句について深掘りしてみましょう!

1年に5つある「節句」

3月3日は桃の節句、女の子の節句です。
そもそも、節句とは何でしょうか?

季節の区切りと書く「節句」は5つあり、
季節の節目となる日を指します。

  • 1月7日:人日の節句(じんじつのせっく)
  • 3月3日:上巳の節句(じょうしのせっく)
  • 5月5日:端午の節句(たんごのせっく)
  • 7月7日:七夕の節句(しちせきのせっく)
  • 9月9日:重陽の節句(ちょうようのせっく)

このうち、
3月3日、上巳の節句が女の子の節句で
5月5日、端午の節句が男の子の節句。

改めて見ると、
七草粥を食べるのが「人日の節句」。
願い事を書いた短冊を笹に飾る七夕も
「七夕の節句」であることがわかります。

ちなみに、あまり馴染みの無い「重陽の節句」。
菊を用いて不老長寿を願うことため
「菊の節句」とも言われ、
菊を飾ったり、食用菊を料理に使ったり
菊の花びらを浮かべる菊酒など、風情があります。

端午の節句のルーツ

現代で男の子の健やかな成長を願う行事である
端午の節句そのものは、奈良時代から続くと言われています。

季節の変わり目に、病気や災いを避ける風習があり
厄除けの菖蒲が用いられたとされますが
今に続くのが菖蒲湯です。

また、5月は田植えの時期。
稲の豊作を祈願するための行事として
若い娘が神社にこもってけがれを祓う
「五月忌み」という風習がルーツで
もともとは女の子の日だった、という説もあります。

こどもの日は母に感謝する日?

いずれにせよ、端午の節句である5月5日が
「こどもの日」になったのは
1948年に祝日として定められてから。
しかも実は、男の子・女の子の
こどもの成長を喜ぶだけの日ではないんです!

「こどもの人格を重んじ、こどもの幸福をはかるとともに、母に感謝する」
こどもの日が制定された1948年の祝日法には
このように明記されているのです。

5月5日は、お子さまとママに限らず、
家族みんなで、健康や成長をお祝いできたらいいですね。

鯉のぼり・兜・五月人形などの飾り

3月3日の桃の節句はお雛様のように、
5月5日の端午の節句にも飾るものがあります。
昔は母方(ママの方)の祖父母が贈るの習わしでしたが
今は両家で出し合うなど、それぞれのご家庭の
ご事情などで決めることが多いようです。

鯉のぼり

将軍家に男児が生まれると
「幟(のぼり)」を立ててお祝いしたのが始まりと言われます。
武家に受け継がれ、庶民に広がる中で
「登竜門」ということば生まれた中国の話が融合。
立身出世を表す勇壮な鯉の姿と幟になったようです。

五月人形や兜

鎧や兜は、大切な体を守る防具です。
これらを飾ることで、事故や病気などから身を守り、
健やかな成長を願います。

いずれも、現代の住宅事情に合うように
コンパクトなものや
インテリアにマッチするような色合いのものも。

コフレでも、スタジオやお衣装とのバランスを考えて
やわらかな風合いの白い兜をご用意しており
とっても好評です。

お祝い膳や食材の意味

・柏餅

柏の葉は秋に枯れてもすぐには落ちません。
新芽がつくまで落葉しないことから、
代々家系が途切れることのない、
「子孫繁栄」の象徴とされています。

・ちまき

中国の故事から伝わった粽(ちまき)には、
難を避ける厄除けの意味があります。

・たけのこ

古くから縁起物として扱われている竹。
その若い茎がたけのこです。
成長が早く、まっすぐに伸び、しなやかで
風にも強いことからお子様の成長を願うのにぴったり。

・カツオ

「勝男」とも書くカツオは、勝負に勝つ、
を連想させるお魚です。

・ブリ

いわゆる出世魚として有名。
大きいものはブリですが、
それまでの呼び名は地域によりいろいろあります。
(関東ではワカシ→イナダ→ワラサ→ブリ
関西ではツバス、ヤズ→ハマチ→ブリ)

初節句もその後も、家族の健やかな日々を

ゴールデンウィークの5月5日は、
本来であれば家族も集まりやすい時期です。

もちろん全部手料理でなくてもよいので、
縁起の良い意味を持つ食材で
端午の節句をお祝いしたいところ。

コロナの感染状況にもよりますが、
可能であれば両家のご両親様も一緒に
お祝いのお食事会がで来たらいいですね。

ちなみに、3月や4月に生まれた男の子の初節句は
赤ちゃんやママの体調を考慮して、
翌年に行っても大丈夫です。

お祝いの時期、お祝いをするメンバー、
お料理なども臨機応変で
今、そこにある家族の時間を大切にできるのが
何よりかもしれません。