立春を過ぎ、
春が待ち遠しくなる寒さが続いています。
3月になれば、お雛様の季節。
自分が子供の頃はただ楽しい日、
当たり前のようにお祝いしてもらっていましたが
いざ自分がお祝いする側になると、準備が大変ですよね。
節句飾りやお料理準備はマスト。
コロナ禍で微妙なところはありますが
もし親族を招待する場合は、その日程調整、
写真を撮る際のスタジオ予約なども
計画を立てていかなくてはなりません。
今回は、初めて桃の節句を迎えるご家族のために
初節句をする行事の目的や、お祝いの仕方、
現代の初節句の様子などについて、紹介していきたいと思います。
初節句は文字通り、
赤ちゃんが生まれて初めて迎える節句のことを指します。
中でも特に重要視されるのが
女の子は桃の節句(3月3日)、
男の子は端午の節句(5月5日)です。
5月の端午の節句は改めてご紹介するとして、
今日は桃の節句について、まとめてみました。
初節句では、女の子は雛人形。
赤ちゃんが生まれてすぐの場合は、
赤ちゃんとママの体調を考慮して両家で相談をした上で、
翌年にお祝いする形でも問題はありません。
桃の節句=ひな祭りは、
女の子の健やかな成長を願う行事。
コロナ禍以前は、雛人形を飾り
両家の祖父母などを招いてお祝いするのが一般的でした。
雛人形を飾る時期は、
立春を過ぎてから飾る人が多いようです。
うっかり忘れて節句前夜に飾るのは「一夜飾り」
といって縁起が悪いとされているので注意してください。
しまう時は人形用の防虫剤を忘れず、なるべく早くしまうようにしましょう。
ちなみに、このブログで使用している
あたたかみのある白いお雛様は
コフレの全スタジオにご用意しております。
桃の節句の料理は、
縁起物食材と言われている物がいくつかあり、
それぞれ意味を持っています。
おせち料理にも通ずるものがありますね。
・菱餅:桃「魔除け」・白「清浄」・緑「長寿」
・蛤:「一夫一妻」
・ちらし寿司の具:海老「長寿」・蓮根「見通しのよい人生」・豆「健康でマメに働けるように」
・雛あられ:桃、緑、黄、白で四季を意味し「1年中幸せに過ごせるように」
・白酒:「邪気払い」・「気力や体力の充実」
白酒の代替品としてノンアルコールの甘酒が一般的ですが
これらを食しお祝いすることで、
女の子の健やかな成長を願います。
初節句での飾りは、母方の実家から贈るのが伝統でした。
現代では飾りも高価で金銭的な負担が大きすぎるため、
両家が話し合ってそれぞれが分担する場合も。
また、飾りのサイズも、現代の住宅事情を考慮して
コンパクトサイズの物が出回っています。
お祝いに招く人数も、昔は親戚などがたくさん集まっていましたが、
赤ちゃん、両親、祖父母の少人数で食事会をするスタイルが主流となり
コロナ禍では、ご家族のみ、というのも一般的です。
その時々で状況は変わるもの。
さまざまなことを考慮し、
それぞれの家庭に合った方法でお祝いするのが最適でしょう。
また、桃の節句は、初節句だけではなく
成長してもずっとお祝いできます。
二十歳になるまで、あるいは結婚するまで、など
ご家庭によって風習は異なりますが
お料理の準備も一緒にできるようになるかもしれませんね。
毎年、桃の節句には、
お雛様を飾って和装を着る。
そんな特別な日があったら
娘さんは嬉しいのではないでしょうか?
生まれてきてくれたこと、健やかな成長など
改めて喜びをかみしめ、感謝し、
これからの幸せを、家族みんなで願えたら。
そして、その時を形に残すお写真があれば
とても幸せなことのように思います。